私の関心事は、私たちの棲む拠りどころとしての地球と、そこに生きる生命。生命圏といってもいいでしょう。もちろん、私たち人間も、この生命圏の一員です。「地球」と「生命」をキーワードにして、いろいろと考えていきたいと思います。
まず、尊敬する生態学者吉良龍夫先生が、先月亡くなりました。私が所属していた京大探検部の顧問のお一人でした。 十数人おられた顧問は、京都のフィールド学派を代表する多くの方々が名を連ねていました。 今西錦司、梅棹忠夫、川喜田二郎、中尾佐助、藤田和夫、吉良龍夫、などの方々、そして私たちの現役時代の部長は四手井綱英教授でした。 もうほとんどの方々が亡くなりましたが、私の学生時代、強く影響を受け、また、何人かの方々には直接、お世話にもなりました。
私の現在の狭い意味での研究分野は気候学・気象学ですが、基本的な関心は、やはり「地球」と「生命」、そしてこのふたつの関わりであったようです。 探検部で、一緒にチリ・パタゴニア探検に出かけた畏友井上民二君(生態学)に声をかけられて、サラワク熱帯林の気候と水循環の研究を始めたことなども関係しています。 その井上君は、1997年にサラワクへの調査に行く飛行機の墜落事故で突然この世を去ってしまいました。
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